前回の続き、第3話。
始まりはこちら。
第2話はこちら。
日本人選手が全然出てこないので、とりあえず酔っぱらっただけの野球観戦。
気を取り直して、シアトルで一番ホットなバーに向かう。
と思ったら、道ばたで思わぬ刺客に会う。
私の友達。きよしのじーじ。
彼は推定60代。元キャノンのサラリーマンだが、今は自転車でシアトル観光案内をする親父をしている。
京都の人力車のシアトルバージョンである。
ちょうど客引きをしているところに出くわす。
暇だったのか、頼んでもいないのに、シアトルの観光名所を教えてもらう。
ついでに子供の写真なども見せられ、かなりタイムロスであったが、無事シアトルで今一番ホットなバーに行き着く。
うちの会社の社長が
"イケテルから日本の友達と行って来い"
と業務命令を出した場所である。
プライベートまで社長の言う事をきくなんて、私ってなんて堅実な社員なんだ。。
と、我ながら涙が出て来る。
裏を返せば、社員のプライベートに口出ししてくる、アメリカでは珍しい社長である。
ホテルの屋上にあるバー"NEST"
確かに眺めはいい。
が、まあ、だからと言ってなんだ?というのが私の感想である。
友人の顔を覗いてはみたが、べつに感動している様子は全くない。
正直、東京で遊び慣れている人間を感動させるなど、今のシアトルの力量では不可能である。
彼女は昔からクールビューティーというか、高校時代にもいつもつまらなさそうな顔をして登校していた事を思い出す。
昔、流行った、"ハンサムな彼女"というやつである。
私 "ねえねえ、君って高校時代楽しかった?"
友人 "え?楽しかったよ。なんで?"
私 "いや、いつもつまんなそうな顔してたから。。。でもきっと生まれつきそういう顔なんだね。"
偉そうに言っている私であるが、私もそうとう愛想のないタイプ。
ちゃんと自分で自覚しているところが、偉い。
ようは、あんまり他人の目を気にしていないのである。
日本のテレビの食レポなどをやっている、アイドルをみると観ている私が恥ずかしくなってしまう。
"きゃああああ。美味しい。こんなの初めて食べたあ。感激いいい。"
そういう事を平気で言う女は、金持ちの男に美味しい店に連れて行ってもらえる事は、よーっく解っているが、私の女としてのプライドが絶対に言わせないのである。
つくづく損な性格だが、それが私なのでしょうがない。
そして私の友人も同士と言える。
"愛想のなさ、人に媚びない感" で言えば、彼女の方が一枚上手な気もする。
寒いので、近くの美味しいイタリアン "ピンクドア" に移動。
ここは、私がシアトルで一番好きな店である。
私 "どう?この店美味しくない?"
友人 "うん。美味しい。"
完全にセリフが棒読みである。
だから、日本から来た人間をシアトル観光に連れ出したくないのである。
舌の肥えた日本人が納得する店などアメリカには数えるほどしかない。
だが、その店でまたビジネスの話になり、気がつけばパティオに座るお客さん達は、私達だけ。
酔っぱらっていて、何を話したかあんまり覚えていないが、オリンピックの事を語った気がする。
ことしのリオの閉会式で、日本はお金を使い過ぎだと反感の声が上がっているという話である。
私としては、テレビで観ていて感動したし、4年後には是非東京に帰って開会式を生で観たいと思った。
ので、東京オリンピックの宣伝効果は莫大だったと思う。
というような事を、永遠と熱く語っていた。
そんな事で、何を食べても飲んでも結局話をするのに夢中で、あんまり味を覚えていないのが決戦2日目の感想。
つづく。
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日本人選手が全然出てこないので、とりあえず酔っぱらっただけの野球観戦。
気を取り直して、シアトルで一番ホットなバーに向かう。
と思ったら、道ばたで思わぬ刺客に会う。
私の友達。きよしのじーじ。
彼は推定60代。元キャノンのサラリーマンだが、今は自転車でシアトル観光案内をする親父をしている。
京都の人力車のシアトルバージョンである。
ちょうど客引きをしているところに出くわす。
暇だったのか、頼んでもいないのに、シアトルの観光名所を教えてもらう。
ついでに子供の写真なども見せられ、かなりタイムロスであったが、無事シアトルで今一番ホットなバーに行き着く。
うちの会社の社長が
"イケテルから日本の友達と行って来い"
と業務命令を出した場所である。
プライベートまで社長の言う事をきくなんて、私ってなんて堅実な社員なんだ。。
と、我ながら涙が出て来る。
裏を返せば、社員のプライベートに口出ししてくる、アメリカでは珍しい社長である。
ホテルの屋上にあるバー"NEST"
確かに眺めはいい。
が、まあ、だからと言ってなんだ?というのが私の感想である。
友人の顔を覗いてはみたが、べつに感動している様子は全くない。
正直、東京で遊び慣れている人間を感動させるなど、今のシアトルの力量では不可能である。
彼女は昔からクールビューティーというか、高校時代にもいつもつまらなさそうな顔をして登校していた事を思い出す。
昔、流行った、"ハンサムな彼女"というやつである。
私 "ねえねえ、君って高校時代楽しかった?"
友人 "え?楽しかったよ。なんで?"
私 "いや、いつもつまんなそうな顔してたから。。。でもきっと生まれつきそういう顔なんだね。"
偉そうに言っている私であるが、私もそうとう愛想のないタイプ。
ちゃんと自分で自覚しているところが、偉い。
ようは、あんまり他人の目を気にしていないのである。
日本のテレビの食レポなどをやっている、アイドルをみると観ている私が恥ずかしくなってしまう。
"きゃああああ。美味しい。こんなの初めて食べたあ。感激いいい。"
そういう事を平気で言う女は、金持ちの男に美味しい店に連れて行ってもらえる事は、よーっく解っているが、私の女としてのプライドが絶対に言わせないのである。
つくづく損な性格だが、それが私なのでしょうがない。
そして私の友人も同士と言える。
"愛想のなさ、人に媚びない感" で言えば、彼女の方が一枚上手な気もする。
寒いので、近くの美味しいイタリアン "ピンクドア" に移動。
ここは、私がシアトルで一番好きな店である。
私 "どう?この店美味しくない?"
友人 "うん。美味しい。"
完全にセリフが棒読みである。
だから、日本から来た人間をシアトル観光に連れ出したくないのである。
舌の肥えた日本人が納得する店などアメリカには数えるほどしかない。
だが、その店でまたビジネスの話になり、気がつけばパティオに座るお客さん達は、私達だけ。
酔っぱらっていて、何を話したかあんまり覚えていないが、オリンピックの事を語った気がする。
ことしのリオの閉会式で、日本はお金を使い過ぎだと反感の声が上がっているという話である。
私としては、テレビで観ていて感動したし、4年後には是非東京に帰って開会式を生で観たいと思った。
ので、東京オリンピックの宣伝効果は莫大だったと思う。
というような事を、永遠と熱く語っていた。
そんな事で、何を食べても飲んでも結局話をするのに夢中で、あんまり味を覚えていないのが決戦2日目の感想。
つづく。
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